暗黙知と形式知

雑記

どうもプロサラです。

暗黙知の日本企業と形式知の外資系企業について以前のエントリでお伝えしました。これら二つの言葉は既に市民権を得ていますが、もともとは一橋大学の野中郁次郎名誉教授による著作、「知識創造企業」で使われたのが始まりでした。

 

もう10年以上も前にはなりますが、プロサラも学生時代にこの著作に感銘を受けました。今回は暗黙知と形式知について書きます。

 

(参考)暗黙知の日本企業と形式知の外資系企業

暗黙知の日本企業と形式知の外資系企業
どうも、プロサラです。 日系企業に勤めて2社目、5年ぶりに働いてカルチャーショックを受けたのに、「電話の受取」でした。暗黙のルールがある日本企業と明確なルールのもと個人の責任の所在をはっきりさせている外資系企業の違いを感じまし...

 

知識創造企業について

知識創造企業は1996年に出版されています。この本は日本人である野中先生が書かれた本です。日本人による著作なのですが、英語のThe Knowledge Creating Companyが先に出版され、逆輸入される形で日本で出版されています。

 

当時は日本企業が非常に強かった時代で、日本企業に学ぶべきだと言われていた時代です。「なぜ日本企業は強いのか」の問いに答えるのが本書でした。

 

The Knowledge Creating Companyは日本企業を学ぶ教科書として欧米で絶賛されました。本書の概要はアマゾンの商品紹介から引用します。

 

引用
本書では、「人間知」を2種類に分けている。1つは「形式知」と呼ばれるもので、文法にのっとった文章や数字的表現、技術仕様、マニュアルなどに見られる形式言語によって表現されるものである。もう1つは、これが組織的知識想像のなかで最も重要なファクターなのだが、「暗黙知」と言われる形式言語では表現できない知識である。これは、人間の集団行動にとってきわめて重要な要素であると著者は指摘する。暗黙知とは、人間ひとりひとりの体験に基づく個人的な知識であり、信念、ものの見方、直観、価値システムといった無形の要素を含んだものである。

 

と、知識には形式知と暗黙知の二つの知識があるとします。野中先生はこの著書の中で形式知は欧米文化で発達した知識であると述べています。

 

引用
しかし、きわめて重要な要素であったにもかかわらず、経営資源のなかで暗黙知はこれまで無視されてきた。だが、この形式知と暗黙知が相互作用することこそが企業の知識創造のキーポイントであり、組織的知識創造とは、この2つの知の相互作用によるスパイラル・プロセスである。個人の知識と組織全体とは相互に作用しあうことが重要であり、そうすることによって新しいイノベーションの開発につながり、競争優位に立つことができる。それこそが短期間に日本企業が国際社会のなかで成功した要因なのである。

 

これに対し、日本文化の背景には暗黙知文化があり、これが欧米の経営ではあまり考慮されてこなかったとのことです。日本企業が1980年代にJapan as No.1と言われたのにはこの暗黙知をベースにした経営があったからと述べています。

 

(参考)知識創造企業

 

(参考)The Knowledge Creating Company

 

まとめ

 

その後、バブル崩壊とともに失われた10年と日本企業は低迷してしまいますが、知識創造企業からわかるように日本企業の暗黙知ベースの経営が必ずしも悪いものとは限りません。

 

日本企業の強みである暗黙知にいかにして欧米企業の強みである形式知を取り入れていくか、が今こそ求められているように思います。人口減、高齢化、新興国の成長、テクノロジーの発達、日本経済の低成長率、など外部環境要因は日本企業が強かった1980年代とは明らかに異なっています。

 

この環境変化にアダプトしていくためにももっと欧米企業に学ぶ必要があるようにプロサラは思います。

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