いよいよMBA留学へ向けて出国、という方もいらっしゃると思います。今回はそんな方に向けて準備しておくべきものをリスト化しましたのでご参考までに。ここではパスポートなどの必需品ではなく、MBAコースのパフォーマンスを最大化するために必要であると思われるモノについて書きます。
MBA関連本
日本語で書いてあるMBA強化に関する本を持参される事を強くオススメします。特に純ドメで海外経験がない方がMBA留学される場合には必須でしょう。例えばTOEIC900点、IELTS7.0以上あったとしても、授業は別ものです。特に授業を受ける際にはリスニング力、スピーキング力があるだけでは通用しません。
必要なのは「英語で考える力」です。英語脳で考えて、その場のディスカッションで行われている内容を理解して発言する。これが一番キツイです。そのため、授業についていけなくなる可能性があります。授業が終わると次の授業の予習のために分厚い文献やテキストを読み込む必要があるので、授業の復習ができないと内容が頭に入りません。
そのため、それを補填する意味でも日本語の本を補助教材として持参される事をオススメします。
具体的にどんな本?
別のエントリでも取り上げましたが、一番のオススメはグロービス社が提供するMBA関連本シリーズです。中古であればアマゾンで1円で買えますので費用を抑えたいならばそれで十分だと思います。しかしながら最新のケーススタディや事例、ビジネストレンドを追っておきたい場合は新版を購入されることをオススメします。いずれも体系的にまとめられていて読みやすいので留学先へ持っていった方がよいでしょう。
(リンク)グロービス関連本
(経営戦略)
(マーケティング)
(人材マネジメント)
(ファイナンス)
(アカウンティング)
(事業戦略)
ファイナンスは要注意
もし、ファイナンスに関する知識がまったくない場合は別で本を持参した方がいいでしょう。ファイナンスで一番難しいと感じたのが企業評価関連です。少し古い本ですが、「MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2)」は役立ちます。今でも仕事で使っている良本です。
バリュエーション
マーケティング関連
もし、プロダクトマネジメントやマーケティングでキャリアを作っていきたい人は「プロダクトマネージャーの教科書」が良本です。外資系時代に手垢がつくほど読みました。MBA講義でもマーケティング関連の授業を受ける時に必ず役立ちます。
日本の企業体、組織文化を伝えたいならこの本
MBAの授業では自分の経験をベースに貢献していくことになります。当然ですが、日本の企業や価値観、文化について問われるので、日本企業の強みや弱みを理解していればクラスでの貢献度が高くなります。最近では日本企業のプレゼンスは弱くなりつつありますが、強かった時代の名著を紹介します。
野中先生の知識創造企業は日本の企業文化の強みを暗黙知・形式知の概念を使って理論的に説明した書籍です。一世風靡した本なので海外の先生であれば知っている人も多いはずです。この本はHR関係の授業でも役立ちますのでオススメです。
「知識創造企業」
フレームワーク関連本
欧米の大学では理論やフレームワークを重要視します。逆にいうと理論やフレームワークに基づいたレポートや論文が評価されることになるのでフレームワークについて体系的にまとめられている本を持参した方がいいでしょう。フレームワーク思考はビジネスでも役立ちますのでMBAの機会に読み込んでおけばその後のキャリアで必ず役立ちます。
フレームワークに関しては、「グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50」が役立ちます。図解でわかりやすくできていますので手元に置いておけば授業の理解が格段に進むでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
MBA留学時にはいくら英語ができたとしても授業についていくのは厳しいでしょう。これについていくためには日本語の本を持参して読んでおくことです。また、手元においておくことで色々役立つことでしょう。