どうもプロサラです。
サラリーマン資産構築講座も4回目になりました。P/L, B/Sの概念から資産構築のためのステップについて説明してきました。今回は副業を行うことについて書きます。サラリーマンが副業を行う場合、低リスクで行う必要があります。B/Sをいかに毀損せずにP/Lで売上を上げていくかがポイントになります。
事業を行うには資金が必要
当たり前ですが、企業が新規事業を行う際には投資が必要になります。例えば研究開発費、生産のための設備投資、できた製品を市場投入するための販売マーケティング費用などです。これらは基本的にはB/S上の現金資産を取り崩してそれぞれの資金に充てていきます。
あるいは外部から資金調達します。二通りあり、市場から調達する方法と借入れによる調達する方法があります。
サラリーマンが副業する場合は?
以上の考え方をサラリーマンに当てはめて考えてみます。サラリーマンの場合、本業は会社への労働になります。そのため、副業に充てられるリソースは限られます。さらに、これまでみてきたようにサラリーマンの収入源は会社からの給与がほとんどです。
したがっていきなり大きなリスクをとってはじめることはできないでしょう。現実的には低リスクかつB/S構成をできるだけ変化させずに行う必要があります。すなわち、現金資産の取り崩しや外部からの資金調達(借金)をせずに始められるビジネスが理想的です。
副業での理想的なビジネスは?
以上の観点から、新しいビジネスでも資金を必要とせずに始められるビジネスをお勧めします。具体的にはブログ、アフェリエイト、Youtubeなどの動画サイトからの広告収入を得るようなビジネスとなるでしょう。
他にもアクセサリーの製作しネットでの販売など仕入れにそれほど資金を必要としないビジネスもオススメです。
副業でB/S, P/Lはどうなる?
ここで例えばブログを始めた場合を例にします。ブログをはじめるために書籍を5冊=5000円、セミナー参加=1万5000円、サーバーレンタルとドメイン代10,000円、かかったとします。1年間続けて、月1万円の収益を得られるようになったとしたらB/S, P/Lはどうなるでしょうか?
ここで前回の続きということで、金融商品の投資および不動産投資を行った後のB/S, P/Lがどのように変化するか簡単にシミュレーションしてみます。
変化前のB/S (前回より)
貯金:500万円(生活防衛資金)
株式:200万円
不動産:300万円
↓
変化後(前回の金融商品および不動産購入から1年が経過したと仮定)
生活防衛資金:500万円
貯金:201万円(給与、株式配当および不動産賃貸収入から生活費を差し引いた年間貯蓄額)
株式:200万円
不動産:300万円
この状態から先ほどの条件で副業を開始するとB/Sは、
生活防衛資金:500万円
貯金:198万円(上記貯金255万円からブログ開設のための諸費用3万円を差し引く)
株式:200万円
不動産:300万円
となります。
副業でサラリーマンP/Lはどうなる?
それではP/Lはどうなるでしょうか?シミュレーションしてみます。
変化前
給与収入:40万円
配当収入:0.5万円(200万円×3%÷12ヶ月)
不動産賃貸収入:1.25万円(300万円×5%÷12ヶ月)
収入合計:41.75万円
生活費:月25万円
手残り:41.75-25=16.75万円
これにブログ収入(1万円/月が加わると)
給与収入:40万円
配当収入:0.5万円(200万円×3%÷12ヶ月)
不動産賃貸収入:1.25万円(300万円×5%÷12ヶ月)
ブログ収入:1万円
収入合計:42.75万円
生活費:月25万円
手残り:42.75-25=17.75万円
となりました。株式配当、不動産賃貸収入にブログ収入が加わった事でさらに1万円の手残りが増えることになりました。これでサラリーマン給与のみであった場合と比較して年間、33万円の手残りが増えることになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は副業について書きました。サラリーマンが本業のため、副業に割くことのリソースは限られます。低リスクの副業をはじめて月1万円の収益を作れるようにしましょう。前回説明した株や不動産からの収入に加え、副業からの収入が加わることで収入の柱が3本に増えました。これが資産構築の第3のステップです。次のステップはこれらを大きく育てていくことについて書きます。
シリーズ記事はこちらから
https://arakkie.com/salary-man-asset-building-class-part1/
https://arakkie.com/salary-man-asset-building-class-part2/