2019年最新インド事情 インドでのビジネス展開part2

雑記

どうもプロサラです。

 

インドへのビジネス展開2回目は前回と同じくマクロ経済環境とインドビジネスに関する当事者から聞いたセミナー情報を備忘録も兼ねて以下に書きたいと思います。

 

結論からいうと、インドはビジネスがしやすく欧米や中国よりも成功する可能性の高いポテンシャルを秘めているということがわかりました。

 

日銀総裁 黒田さん

 

  • lインドは1961年からの30年間のGDP成長率は4%程度であったが、1991年から始まる経済改革以降は年率6%代の成長を続けている。経済規模は日本を抜いて世界3位に。

 

  • モディ政権の構造改革によりインドでのビジネスしやすさが飛躍的に向上している。現地での会社設立プロセスが緩和されており、プロセスの簡略化が進んでいる。ビジネスのしやすさランキングでは140位代から70位代へ。

 

  • 今後の先行も好調が予想。人口動態の後押しがある。中央値が31歳と若い労働力、生産年齢人口は毎年1.3%ずつ成長。高速な高齢化を迎えている中国とは対照的であり長期間にわたる安定的な成長が見込める。

 

  • まだまだ発展途上であり、技術のキャッチアップの余地が高いため大きなポテンシャルを秘めている。

 

  • 一方でインドの課題の1つとして、製造業の育成が挙げられる。現在、GDPに占める製造業の割合は17%と低い。すなわち輸出が弱く不安定要素。だが、Make in India ポリシーにより25%を目指している。また、インフラ整備の遅れがあるため日本企業が進出したくても進出できない事情がある。

 

  • その他の課題として貧富の格差是正がある。2000年から2014年の間で、上位10%の富裕層が全体の40%を占めていた富が50%に増加している。中間層の所得が低下すると社会不安定化を引き起こしかねない。都市部と農村部の格差についての課題も残る。

 

三菱商事相談役 小島さん

  • モディ政権になり外国直接投資の規制緩和が行われた。また、州政府の権限役割が増してきている(Make in India policy)。これにより各州でビジネスをしやすくする誘致競争が起きている。

 

  • インドのIT人材は100万人を超えている(工科系の大学出身者)。そのうち20万人はIT系の企業へ就職している(マイクロソフトなど)。

 

  • 一方でスタートアップも盛ん。ベンチャー企業数はアメリカが5万社で最多、イギリスが4,900社に続き、インドが4,500社ほど。スタートアップが育つことで産業構造の転換が起こる可能性がある。

 

  • 日本とインドで協業してアフリカビジネスを育てていく機運がある。日本が高品質の製品を提供する一方でインドからは価格競争力のある製品提供。これらをマッチさせてアフリカ市場を狙っていく。

 

  • 三菱商事ではインドでの新しい取組みを進めている。各地の有料道路の建設プロジェクトはじめタタグループと協力して進めている案件もある。

 

日経新聞ムンバイ駐在編集委員 小柳さん

  • 中国は中国語、外資規制(最たるのがインターネット規制)により国外企業の進出は非常に厳しい状況。

 

  • 一方でアメリカにおいては人種・言語の壁が大きくアジア人で米国企業のトップを勤める人は稀。

 

  • これらに比して、インドは外国人、起業家に対してオープンであるため、ビジネスで成功する可能性を秘めた国である。

 

  • 小売に対しては非常に厳しい。ユニクロは現地調達比率30%の条件を満たせていないためまだ進出できていない。近々進出する予定。

 

  • スーパーを歩いてみると輸入品が非常に少ない(タイに比べて)。さらに品質が悪い。

 

  • これらは保護主義の影響により、外資参入を許さない結果、国内の競争が起こらず低品質な食料がスーパーに並ぶことになる。そのため、食環境が悪い。

 

  • 2008年の800社から2017年には4,800社がインドへ進出している。しかしながら日本人駐在員の数は18位と少ない(アメリカ、中国、ベトナムが上位)。駐在員の少なさは生活環境の厳しさに起因している。インフラ整備をはじめとした環境整備が課題として残る。

 

  • インドは長年のイギリス植民地支配からの開放の歴史があり、欧米企業への恐怖感がある。そのため1990年始めまで鎖国状態にあり、現在も先述のインフラの未整備や食環境の悪さが残る。この克服が重要。

 

その他

  • 日本とインドの外交は歴史的には良いものがある。日本は過去にインドの独立を助けた。このため政治的には良好関係にある。

 

  • 一方でビジネス環境は対照的。日本が単一のカルチャー、人種で構成されているのに対し、インドは多様な人種や言語で構成されている。これが日本がインドでビジネスを進める上での困難さとなっている。

 

  • また、日本人が大人しいのに対し、インド人は話しすぎる傾向にあり両極端。ダボス会議ではいかにうるさいインド人を黙らせて、静かな日本人を喋らせるかが会議運営で重要という冗談があるほど。

 

まとめ

インドは中国以上にポテンシャルを秘めた国ということがわかりました。また、インドは英語でビジネスができること、日本との外交関係が良好なことから中国や欧米よりも成功する可能性が高いことも重要です。一方でインドの多様性、文化の違いをいかに克服するかがインドビジネス推進の上でのキーになります。

 

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インドでのビジネス展開について
インドビジネスに関するセミナーに参加して、参考になる点があったので数点備忘録として本ブログで書きました。インドビジネスに興味のある方は参考にしてみて下さい。

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